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Seeking after truth ll


パッション The Passion of The Christ
キリストの受難
観たあとあなたの心に残ったのは何か。

ゲッセマネの園

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22/01/2005

◇監督は俳優のメル・ギブソン。
この物語は2000年以上も前から語り継がれ、紀元前にすでに、後に旧約聖書となる書簡で預言されていた救世主、イエス・キリストの真実の物語だ。
メル・ギブソンは今までのどんな映画の中のキリストよりも、史実に聖書に、忠実に映像化させた。

ユダヤのベツレヘムで生まれたイエスは、処女であったマリヤが身ごもった神のひとり子。
預言による暗殺から逃れるため一家はにエジプトへ渡り、そしてガリラヤ地方のナザレ村に移り住む。
その後青年になったイエスはみなにバプテスマ(洗礼)を授けていたヨハネのもとを訪れ、バプテスマを受けた。その後にカペナウムに住まい、布教活動を始めた。その活動は、「モーセの十戒」を基にするユダヤの民の長老や律法学者に「神を冒涜する異端者」として激しく憎まれた。

この映画は、ダ・ヴィンチの絵画で有名な「最後の晩餐」の後、ユダに裏切られ、磔になる半日間、その後三日で復活するまでの史実を描く物語。

※人名やなどを含めて聖書を中心に書いています。字幕の語句と違う箇所があります。聖書の引用も多くなっていまがす映画の性質上、そうならざるを得ませんのでご容赦ください。


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 「パッション」のポスター

〜私たちのそむきの罪のために刺し通され

私たちの咎のために砕かれた。

彼への懲らしめガ私たちに平安をもたらし

彼の打ち傷によって私たちは癒された。〜

                 
            イザヤ書 53章5節





冒頭の真夜中のシーンは「ゲッセマネの祈り」と言われる、イエスの祈りのシーンだ。
はじめに引用されているように、イザヤ書(旧約聖書)においても預言されている、イエスの受難 The Passion of The Chris。イエスはこれから何が起こるのか、すべてを見通し、知っていたのだ。酷く怯え、額も髪からも汗が滴り落ちるほど、もだえ苦しむ。その下ではイエスの弟子たちが眠りこけているのだ。
〜そのときイエスは彼らに言われた。
「私はかなしみのあまりに死ぬほどです。ここを離れないでわたしといっしょに
目をさましていなさい」
それからすこし進んでいってひれ伏して祈って言われた。
「わが父よ、できますならば、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。
しかし、私の願うようにではなく、あなたのみこころのようになさってください」〜

(ヨハネの福音書 26章38節)


キリストに忍び寄る影そこへ忍び寄る影。
サタンの出現だ。
「一人で成し遂げられるものではない」「あまりにも荷が重過ぎる」そうやってイエスの苦しを見、囁いている。
地面にはサタンの象徴でありヘビが這い…。イエスはそのヘビを踏み砕き退ける。父なる神に依り頼む祈りは続く。



神の計画。

神はそのひとり子を世に遣わし、人々の魂の救済をするのだ。イエスは、父と子と精霊の三位一体の神である。この映画は、それを明確にし、それを前提としている。しかし人間の肉体を持ち人としての悲しみや病のつらさ、痛みを知っていイエスを完璧に表現している。。

「師よ、どこまでもついていきます」といった弟子たちが、この苦しみの中にいるイエスと共に、祈ることもしないで眠りこけている姿は、実は、私たちに当てはまるのではないかと思う。
イエスは自分の弟子、イスカリオテのユダが金貨30枚で彼を売ることも知っていた。「口づけで人の子を裏切るのか?」
ユダは金貨に眼がくらんだというより神の子イエスを試したい誘惑に負けたのだと思う。本物の救世主ならば、この受難をやすやすと逃れるに違いないと思ったのではないか。祭司長や長老たちがさしむけた群集はイエスを確認し、捕らえた。
このとき、ペトロは群集の一人の耳を切り落とし、それをすぐにイエスは癒すシーンがある。イエスはこうやって病を癒し、奇跡を数多く残してきた、象徴となるシーンだ。自分を捕らえにきた敵に対しても、このようにしたイエスだった。

この歴史的な夜の、その気配を、イエスの母マリヤとマグダラのマリヤは察知する。最初、この二人の女性は誰だろうと思ったが、モニカ・ベルッチを見てこれはマグダラのマリヤだろうと思った。 「マレーナ」の主人公、未亡人のマレーナは、マグダラのマリヤをモチーフにしているとずっと思ってたので、その合致に思わずハッとしてしまった。マグダラのマリヤのことは聖書を読んでみて、「マレーナ」を見ると良いのではないかと思う。
マグダラのマリヤはヨハネの福音書、8章3節に姦淫の場から広場へ連れ出された女として登場し、母マリヤの次に多く登場する女性。 一度ご覧になってみて欲しいと思う。

二人のマリヤ

続く。

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